【過食嘔吐と歯】歯を守る方法5選|過食嘔吐は歯医者にばれる?

過食嘔吐の実態

過食嘔吐をしていると、歯の悩みがつきませんよね。

  • 歯が痛い
  • 歯が黄ばんできた
  • 歯が欠けている
  • 胃酸で歯が溶けてきた気がする
  • 歯医者に行きたいけど不安

この記事では、「過食嘔吐による歯のトラブルと歯を守る方法」をお伝えします。
この記事を読めば、やるべきことが分かって、不安が軽くなりますよ。
摂食障害を抱えている人にとって、歯のケアはとても重要です。毎日のちょっとした工夫で歯を守ることができます。

ケアを怠ると、20代でも歯がぼろぼろになってしまいます。

摂食障害はとてもつらいもの。
だからこそ、悩みを1つ解消するために、歯について学んで対応していきましょう。

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摂食障害による歯のトラブルは虫歯・酸蝕歯・知覚過敏の3種類

摂食障害によって起こる歯のトラブルは大きく3つあります。

3大トラブル
  • 虫歯
  • 酸蝕歯(酸蝕症)
  • 知覚過敏

どのトラブルも酸によって歯が溶けることにより発生します。

虫歯

原因:虫歯菌が出す酸で歯が溶ける

虫歯菌は砂糖をエサにして歯垢を作ります。

虫歯菌が出した酸で歯が溶ける病気が虫歯です。

砂糖たっぷりの甘いものを過食することで、虫歯につながります。

また、拒食症で飴・グミ・砂糖入りガムを長時間食べている場合、虫歯になりやすいです。

歯医者さんで虫歯の治療を行なう必要があります。

とりこ
とりこ

痛みを感じる場合、虫歯はかなり進行しています。神経を抜くなど大掛かりな処置になると、治療回数も増えるし、銀のかぶせ物をされると目立つので、治療はとにかく早めに!!

酸蝕歯(さんしょくし)

原因:胃酸食べ物・飲み物の酸で歯が溶ける

歯が溶けるのは虫歯だけではありません。

胃酸や食べ物・飲み物の酸で歯が溶ける病気が酸蝕歯です。

胃酸はとても強い酸性なので簡単に歯を溶かしてしまいます。

歯が白濁している、黄ばんでいる場合、酸蝕歯を疑いましょう。

溶けてしまった歯は元に戻らないので、悪化を防ぐことが重要です。

知覚過敏 

原因:酸蝕歯

歯が溶けると、歯がしみるようになります。

熱いもの冷たいもの砂糖たっぷりの甘い食べ物がしみやすいです。

過食メニューにも気を使うはめになります。

嘔吐による胃酸で歯が溶けている場合、上の前歯の内側が特にしみやすくなります。

歯医者さんに行けば、知覚過敏に効果のある薬を塗る治療を受けることができます(治療も痛かった。泣)。

とりこ
とりこ

大好きなアイスが食べられなくなる悲しみ・・・。

歯磨き粉がしみるし、水でゆすぐのも痛い。毎日、なかなかの拷問です。

摂食障害と歯医者

摂食障害による歯のダメージは非常に大きいものです。
20代のうちに歯がぼろぼろになり総入れ歯になることもあります。


早めに歯医者さんへかかりましょう。
気持ちの面でも楽になります。

摂食障害だとばれる?

結論「歯医者さんによって違います」

摂食障害についての知識の量に違いがあるので、よく勉強されている先生ならばれることもあるようです。

ツイッター上では「ばれた」という話も聞きました。

私の経験では、ばれませんでした。

摂食障害だと伝えるべきか?

抵抗がなければ伝えたほうが良いでしょう。
良いアドバイスがもらえる可能性があります。

私は「病気で栄養がうまく消化吸収できないので1日中飴を舐めている」と、歯の治療において必要となりそうな情報は伝えました。

摂食障害について知識がない歯科医師だと、心無い言葉が返ってくることもあるようです。
「嘔吐の有無」「食事内容や食事時間」など事実を淡々と伝えればよいと思います。

歯医者さんにばれることが心配で歯医者に行けないという人は、「摂食障害の患者さんの治療が得意な歯医者さん」を検索してから行きましょう(数は少ないです)。

歯を守る方法5選

うがい

食後のうがいがとても大事です。

  • 真水でゆすぐ
  • 特に嘔吐の後は徹底的に繰り返す
  • 30回くらいが目安

嘔吐で疲れ果ててそのまま寝てしまうと、口内が酸性になったまま寝てしまうことになり、歯にとって良くありません。過食後はうがいを徹底しましょう。

とりこ
とりこ

過食嘔吐のあとは疲れてぐったりしちゃいますよね。

歯をみがく元気がなくても寝落ちする前にうがいだけはやろう!

歯磨き

うがいの次は歯磨きです。

歯磨きのポイント
  • 食後30分以上経ってから磨く
  • 歯磨き粉は高濃度フッ素&低研磨&低発砲
  • 歯ブラシはやわらかめ~ふつうを選ぶ

食事による口の中の変化
  • お口の中は何も食べていないとき中性
  • 食べ物は酸性
  • 歯(カルシウム)は酸に弱い
  • 食事によってお口の中が酸性になると歯が溶け始める(脱灰)。
  • 唾液のはたらきにで中性に戻る(30分かかる)。
  • 中性に戻ると歯も硬く丈夫な状態に戻る(再石灰化)。
とりこ
とりこ

歯が硬くて丈夫な状態に戻るまで30分かかる!

歯は食べ終わってから30分後に磨こう!

【歯医者さんに教えてもらったおすすめ歯磨きグッズ】

歯磨き粉

・高濃度フッ素配合(歯が溶けにくくなる成分)

・低発泡性(泡立ちにくい方がキレイに磨ける!)

・低研磨性(歯が削れない)

歯医者さんに置いてある最もメジャーな歯磨き粉。

歯医者さんに進められて使い始めたら、泡立ちにくいのが気に入りました。
鏡で見ながら歯磨きをするのですが、磨いている部位が見えやすいので、ちゃんと磨けます。
歯垢の磨き残しが明らかに減ります。

フッ素の量が多い(国内製品として入れられる最大濃度)ので、歯が溶けにくく丈夫になり、虫歯予防効果が期待できます。
虫歯になりやすいと感じたらフッ素濃度が高い歯磨き粉を使った方が良いです。

歯科専売品なので薬局・ドラッグストアでは販売していないことが多いです。
通販ならいつでも手軽に購入できます。

補助器具(フロス、歯間ブラシ)

歯ブラシだけでは汚れの70%しか落とせません。
残りの30%をキレイにするためには歯間そうじ用の補助器具を使う必要があります。

補助器具には、フロス歯間ブラシがあります。
歯の隙間のサイズと使いやすさで選びましょう。

私は糸ようじがお気に入りです。
歯間が狭くても入りやすい&ピックが付いているのがいい。

電動歯ブラシ

過食嘔吐のあとって、正直疲れ切ってしまって、歯磨きするのもしんどいってこと多くないですか?(^^;)

そんなときは、手みがきより電動歯ブラシの方が楽ちんでおすすめです。

歯に当てれば電動歯ブラシが磨いてくれます。
歯磨き粉を使わなくてもよいので寝っ転がって磨くこともできちゃう。

歯医者さん曰はく、普通の歯ブラシでも電動歯ブラシでも、「歯の汚れをキレイにする能力に差はない」そうです。
歯磨きが体力的にしんどい、めんどくさいって人には電動歯ブラシがおすすめ。

ガム

歯に良いガム
  • 砂糖が入っていない
  • 虫歯の原因にならない(キシリトールガム
  • 虫歯予防効果がある(リカルデントガム
ガムの効果
  • 唾液がたくさん出る
  • 唾液が口の中全体を循環する
  • リカルデント(CPP-ACP)は歯の再石灰化効果あり

ガムを噛むことで唾液がたくさん出て、口の中全体に唾液がめぐり潤います。
すると、口の中が中性になり、歯の修復作用が高まり、虫歯の予防につながります。

とりこ
とりこ

ガムで唾液を出して口の中全体に行きわたらせることがポイント。
食後のガムで口の中が中性に戻るのが早くなる!

虫歯にならないガムと言ったらキシリトールガム

歯の再石灰化効果も欲しいならリカルデント

食事習慣の改善

食事習慣の改善とは、「食事時間を短くする」「だらだら食いをやめる」こと。

口の中は中性です。
何か食べたり飲んだりすると酸性になり、酸性の状態が続くと歯が溶けます。

食事が終わってから20~30分経つと、口の中は元の中性に戻ります。
しかし、長時間食べ続けると、口の中が中性の状態に戻れません。

虫歯を予防するためには、何も食べていない時間を長くすることが重要です。

過食症がもっとも苦手とすることですよね。
できるだけ工夫しましょう。

  • 食事時間を短くする
  • 食事時間を決める
  • 食事に区切りをつける
  • 食後の歯磨きをセットで行う(だらだら食い予防)

食べ物選び

・虫歯になりやすい食べ物を控える(砂糖が入っているもの)

虫歯になりやすい食べ物の代表が飴です。

飴は虫歯が大量発生します(経験談)。

食べる量より食べ続ける時間を短くすることが大切!

飴を食べ始めたら、必ず時間で区切りをつけて、食べ終わったらうがい⇒ガム⇒歯磨きまでセットで行いましょう。

・虫歯になりにくい食べ物を選ぶ

甘いものが食べたくなった時はキシリトールタブレット

飴の代わりにおすすめ!
飴が食べたくなったらキシリトールタブレットを食べます。
虫歯を気にせず食べられるお菓子です。重宝します。

・酸性の食べ物・飲み物を控える

基本的に食べ物は酸性です。
特に酸性が強い食べ物・飲み物は注意。

  • 清涼飲料水
  • スポーツドリンク
  • 炭酸飲料
  • 果物(特に柑橘類)
  • 梅干し
  • お酒

知覚過敏対策

知覚過敏になると、熱いもの・冷たいものがしみるようになります。
美味しく食べられない、歯磨きが痛いなど生活の質が下がります。

知覚過敏対策

・歯医者で薬を塗ってもらう 
・神経に刺激を与えないようにする(熱いもの・冷たいものを避ける)
・シュミテクト(知覚過敏用の歯磨き粉)を使う

とりこ
とりこ

熱さや冷たさなどの刺激を避けると、痛みを感じなくて済むのはもちろん、治るのが早くなる!

私の経験談 

チューブ吐きでも歯への影響は大きい

私はチューブ吐きなので歯が胃酸にさらされることはありません。

しかし、健康だったときはほとんど虫歯がなかったのに、過食嘔吐をするようになってから、短期間で大量に虫歯が発生するようになりました。

「1日中食べている」ことが原因と考えられます。

食事時間が長い(食べていない時間が短い)

口の中がずっと酸性(中性に戻る時間がない)

歯が溶け続ける(虫歯になる)

飴を噛むことで知覚過敏になった

私の場合、飴をガリガリと噛んでいたことで知覚過敏が悪化しました。
飴を噛むのをがまんしていると数週間でおさまります。
飴(硬いもの)を噛むことが神経を刺激するためのようです。

1日中飴を食べ続けると短期間で虫歯が大量発生

歯医者さんもびっくり。治したばかりなのにまた虫歯が発生という事態になりました。
食事習慣が悪いと、どんなに歯磨きを徹底しても、虫歯が避けられません。
歯磨き<食事習慣の改善が重要です。

とりこ
とりこ

食べていない時間を少しでも増やす努力を!

酸蝕歯予防と知覚過敏対策にはストローが効果的

ストローを使うと、酸性の飲み物が直接歯に触れないので、酸蝕歯の悪化を軽減します。
熱さ・冷たさによる刺激も感じにくくなるので、知覚過敏による歯の痛みを減らすことができ、楽になりますよ。

とりこ
とりこ

ストローは「酸蝕歯」と「知覚過敏」から歯を守ってくれる。

まとめ:歯医者に行く&毎日のケアで歯の痛みと不安は軽くなる

自分でできる歯のケア

うがい30回⇒ガム20~30分⇒歯磨き

食習慣の改善ポイント
  • 食事時間を減らす
  • 食事回数を減らす
  • だらだら食いをやめる

まずは歯医者さんに行きましょう。
お口のトラブルはプロに相談するのが1番です。

歯医者さんは患者が摂食障害だと分かっても、別になんとも感じません。
気にせず正直に話してしまった方が楽になると思います。

健康な人でも歯医者さんでの定期健診は半年に1回行くことが推奨されています。

将来、後悔することがないように、定期的な通院&食習慣の改善&毎日のセルフケアを心がけましょう。

歯以外の体の症状は「【摂食障害】体の症状への対策と病院へ行く目安【むくみ・生理不順・唾液腺の腫れ・乾燥肌etc】」で解説しています。

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